宅建試験の解答速報の難点と自己採点するリスク

自分の点数を知るのに便利な解答速報

宅建試験は10月に実施されますが、合格発表は12月におこなわれます。つまり、受験してから結果を知るまでに1ヶ月以上はまたされるわけです。

いち早く合否を確認しておきたいと思った時は、解答速報を見て自己採点しておくといいでしょう。というか、ほとんどの方は自己採点すると思います。

解答速報は試験日の夜には情報が出回っています。どんなに遅くても1~2日で確認可能です。試験終了後、会場の出口で各スクールの方が「解答速報みれます~」とパンフレットを配ったりもしています。受け取らなくてもネットで探せばすぐにみつかりますが、気になる方はもらってみてもいいでしょう。

自己採点するためやることは、試験時間中に問題用紙に自分の解答を書き写しておくだけです。選択式の問題だけですから、問題用紙の選択肢に〇をつけておくだけで時間もかかりません。

記述式の問題にありがちな「採点基準が不明」「部分点の有無」といった可能性もなく、選んだ選択肢が正しいか間違いかだけです。

そのため、自己採点結果がそのまま得点と考えても大きく間違いではないでしょう。いち早く点数を知りたい方はぜひとも解答速報を利用しておきたいですね。

解答速報の困った部分

便利な解答速報にもいくつか問題点はあります。

まずひとつは各スクールが発表するものはあくまで暫定版という点です。正式な発表と何十点も差がつくようなことはありませんが、自己採点結果と実際の点数に1、2点くらいの差が出る可能性は十分あります。

また、試験終了直後で情報があちこち飛び回っている段階では、発表しているスクールごとに正解の数字が違う場面もまれに見かけます。

いずれも正式版ではないためどちらが正しいかは判断できませんから、複数のソースから総合的に見る必要が出てきそうです。

それと、解答速報を頼って自己採点をしても合格点はわからないのが一番の問題点になります。

ご存知のとおり、宅建は毎年合格ラインとなる点数が変わるため、たとえば自己採点で35点とれていても合格かどうかの判断はできません。仮に前の年の合格点が35点だったとしても、今年も同じとは限らないわけです。

「40点以上の点数でほぼ合格間違いなし」という場合や「30点に届かず地球が逆回転でもしないと合格は無理と」いう場合は、例外的に合否が判断できます。

自己採点は諸刃の剣

合否の判断が一番難しいのは、33~35点あたりの点数だった場合でしょうか。

全体的に難易度が高くて基準点が低いならば33点でもいけるかもしれませんし、逆に合格点が36点だったら35点でも不合格になってしまいます。

解答速報だけで自己採点していた場合は、ひょっとしたら1点くらいは点数がずれてくるかもしれません。こうなると正式な結果発表がされるまでは期待と不安がつきまとう、モヤモヤした日々を過ごすことになります。

これも難しい試験に挑む醍醐味といえるかもしれませんが、ハッキリしない状態に気持ちが耐えられない方はあえて自己採点しないのも一つの手です。

合格証書が届いた時の喜びはおそらく格別になるでしょう。

逆に自己採点でダメそうでもいい結果になる可能性は0ではありませんから、勝手に不合格と決めつけて落ち込みすぎないようにしましょう。