宅建試験に落ちた時は失敗の原因を分析して次に活かすのが大事

不合格になった時は必ず敗因分析をする

「自己採点の結果、敗色濃厚となってしまった方」「合格発表でご自身の受験番号がみつからなかった方」残念ですが、冒険の書をロードして・・・ではなくて、来年度の試験に向けて必ず失敗した原因を探っておきましょう。

一度の受験で合格するに越したことはないですが、宅建試験は合格率が低いです。

5問免除を受けた受験者の平均合格率はおよそ20%ほどで、言い換えると5人受けて4人は残念な結果になります。免除がない場合の平均合格率は15%ほどですから、落ちてしまっても決して珍しいことではないのです。

もしも結果に落ち込んでしまったら、以上のように前向きに考えておきましょう。

ただし、これを聞いて「落ちるのが普通」と思ったり「来年受けても無駄か」と投げやりになってはいけません。落ちてしまった原因をしっかりと分析して、次年度の試験に備えておくのが大切です。

敗因分析をしておかないと、また来年も同じような失敗を繰り返してしまうかもしれません。落ちるたびに「難しいから仕方ない」「運がなかった」で済ませていては、合格はドンドン遠ざかってしまいます。

失敗した経験も糧にしよう

余談ですが僕が受験した当時、帰りのバスの中に同じ会場で受験したと思われる人がいました。友人と並んで座り試験の手応えについて話をしていたのですが、その人は3回目の受験で疲れたと言います。

しかも、どうやら資格スクールの講座を1年前と今年利用したようで「30万以上使ったし、今年受からないと無理」みたいな感じのことをボヤいていました。

僕自身はその当時、試験終了直後にそんな話が耳に入って「自分も落ちているかも」と気が気でなかったです。「独学でやるなんて考えが甘すぎたかも・・・」とすら思いました。

ただ今にして思えば、その人はひょっとしたら失敗した原因をきちんと探らずに毎年同じことを繰り返してるのではないかと感じます。

決して「自分が優れている」とか「その人がおかしい」と言いたいのではなく、失敗という経験を活かさないのはもったいないと思うわけです。

何が自分に足りなかったのかを知る最良の機会が不合格なのではないでしょうか。

一番辛い時期にはなりますが、明るい未来のために失敗した原因をしっかりと探すのが大切です。

自分の弱点をなくして来年こそは合格しよう

試験終了直後からすぐに学習を再開してもいいですが、本試験まで10ヶ月はあります。なので合格発表が終わってから、前年度の学習方法やペース配分の見直しを始めるのがいいでしょう。

明らかに勉強時間が足りなかったのかもしれませんし、暗記項目を覚えてなかったのが原因かもしれません。これは人によって変わるところですが、原因がはっきりしている場合は次の試験に向けて対策を練る必要があります。

たとえば、勉強不足が原因の場合は、来年は1日、1時間でも多く勉強すればいいだけです。暗記項目を覚えていなかったのならば、まとめて覚える時間を作るのもいいと思います。

一定のペースで学習できなかった方はスケジュールを立てるのがオススメです。

本試験で間違えた苦手な問題に特別力を入れてもいいですが、せっかく受験し直すのですから、今度は全ての分野が得意になるくらいのつもりで学習をすすめてはいかがでしょうか。

ひとつだけ注意しておきたいのは、不合格の原因を外に求めてはいけない点です。

「スクールの講師の教え方が悪かった」「極端に難しい問題を作った出題者が悪い」このように、失敗は他人のせいと思ってはいけません。

この考え方では「自分は悪くないから直す点はない」となってしまって、また同じ失敗を繰り返してしまいます。自分の中から失敗の原因を見つけて、次年度の試験に活かすようにしましょう。

ご自身の弱点を見つめ直せば、来年は必ずいい結果がついてくるはずです。