通学講座・通信講座・独学を比較して自分に最適な学習スタイルを見極める

通学・通信・独学の特徴

宅建試験はどのような方法で学習しても勉強すれば合格できます。ただ、自分に最も適した学習方法を選ばないと学習自体が続かないものです。

ですから「通学講座」「通信講座」「独学」の3つの学習法の特徴を把握し、自分にとって最良な方法を選択するのが合格の第一歩になります。まずは各勉強方法の特徴を見てみましょう。


通学講座の特徴

資格スクールや専門学校に通う通学講座の特徴は、カリキュラムに沿った無駄のない学習ができる点です。重要度が低い論点はサラっと学び、特に重要な部分を徹底的に解説してもらえます。

難解な部分が理解できなくても講師に質問することで解決でき、苦手分野の克服が比較的簡単にできるのも魅力です。

他の受験者と切磋琢磨することで学習のモチベーションも保ちやすい上に、情報交換もできます。くわえて、強制的に勉強時間を作れるという強みもあります。

通うための時間とお金が余分に必要なのが難点で「極端に忙しい方は時間的な問題」「学生さんなどは経済的な問題」がそれぞれあり、大変かもしれません。

ただ、宅建に限らず資格の勉強方法としては王道ですから、無理のない範囲で検討してみてはいかがでしょうか。


通信講座の特徴

通信講座というと、テキストをはじめとした教材一式が送られたら「後は頑張って」というイメージの方も多いと思います。しかし、近年はサポート体制も充実していて受験生のフォローをしてくれるスクールが多いです。

授業のレベル自体は通学講座と変わらない上に、学習時間や受講時間を自分のライフスタイルにあわせて調整しやすくなっています。イメージとしては独学と通学のいいとこどりといった感じで、直接通う時間がない方でも学習しやすいのではないでしょうか。

ただし、ある程度の自己管理は必要ですから、その点を考慮して検討する必要があります。


独学の特徴

独学はテキスト問題集を用意さえすれば後はただただ自分が頑張るだけです。必要な費用が少なくお財布にやさしいですが、それ以外はデメリットしかありません。

時間が十分に取れる方は独学でも合格はできますが、学習効率は決してよくない点は覚えておきましょう。また、わからない問題を誰かが教えてくれるわけではありませんから、困った時は己の力で解決しないといけません。

カリキュラムが決まっているわけでもないので、やる気が出ない時の自己管理能力も求められます。学習計画をたてながら自分ひとりでなんとか頑張りたい方や、通信、通学講座を利用する余裕がない方は選択してもいいと思います。

ちなみに、僕は時間に余裕があったので独学で勉強をすすめました。なんで茨の道を選んだのかは自分でもよくわかりませんが、お金がかからない分余計な苦労も多いので、その点は覚悟しておきましょう。

最適な学習法を見つけるためのヒント

ご自身にとって最適な学習法を選ぶためには色々な要素を考慮しないといけませんが、特に「時間」と「法律の勉強経験」が大切です。

現在仕事をしながら宅建取得を目指す方が仕事をしながらスクールに通うのも大変ですから、通信や独学が学習スタイルの候補になると思います。ただ、仕事で疲れて帰ってきたときに独学で頑張れるか?という問題もありますから、通信がベターな選択ではないでしょうか。

逆にある程度時間に余裕のある方はスクールに通ってしっかり学習したり、時間の多さを利用して独学で進めるかになります。もちろん通信でもいいと思いますが、モチベーション維持の点では通学講座がオススメです。

また、時間的な問題以外に法律の知識がどの程度あるかも勉強方法を選ぶ上では大切な要素です。まったく法律の勉強をしたことがない方がいきなり独学でやっても大変ですから、通信や通学は大いに価値があります。

一方、法律の知識が備わっていたり受験が2回目以降という場合は、独学という選択をしても間違いではありません。

人によって変わる様々な要素を考慮する必要があるので、一概にオススメの勉強法は言えませんが、ご自身の性格や自己管理能力、確保できる時間やライフスタイルなどを考慮して、なるべくベターな方法を選ぶようにしましょう。