宅建試験の出題範囲となる4分野の内容と各分野のポイント

4分野にわかれる試験範囲

宅建試験は非常に広範囲です。本試験では不動産に関わる宅建業法が一番出題範囲も広いですが、その他の法律関係の問題も幅広く出題されます。

学習する法律は細かいものまで含めると10種類以上にもおよび、初めて勉強する人はゲンナリしてしまうかもしれません。ですが、試験範囲を大きくわけると4つの分野で考えることができます。

難しい法律をたくさん勉強しないといけないと思うよりも、「4分野をひとつひとつ学習していけばいい」と捉えるほうが学習も始めやすいと思いますので、まずは試験範囲の大まかな内容を把握しておくのがいいでしょう。

以下で4分野の特徴と出題区分を解説していきます。

出題範囲と区分

1、法律に関わる権利関係を問う問題
主に民法の内容を勉強していくことになり、権利関係あるいは単に民法と言われる場合もあります。 また、不動産登記法借地借家法区分所有法なども出題範囲です。時効相続といった、聞いたことがある言葉も出てくる反面、抵当権などの意味不明用語も出てきます。
個人的に難易度は4分野の中で一番高く感じた部分で、勉強時間も一番かかることが予想されます。
「法律の基本内容とそれに準じた権利の関係を学んでいくもの」で、幅広い知識と考える力を要求されるので、暗記よりも理解を深めることを重視していきましょう。
2、宅建業法
全50問の内、もっとも出題数が多いのが宅建業法です。業法で定められている内容を主に学びます。不動産関係の資格ということもあり、苦手だと致命的といえます。難易度は一番易しいので「解けて当たり前」くらいまで勉強するのが重要です。
初めての勉強では聞きなれない言葉の頻出でとまどうかもしれませんが、家や土地の購入といった実生活でもあるケースを元に学んでいくので、学習していて楽しい分野でもあります。宅建の中では「できなければ駄目な分野」です。
3、法令上の制限
法律や法令によってかかる制限や規制を学んでいきます。わかりやすくいうと、家を建てたり土地の造成などをする時に、守らないといけないルールやそれに関わる法律の勉強です。
この分野だけで数種類の法律がでてくる上に、1つの法律に対して1題だけの出題などもありますが、全てを深く学ぶ必要はないです。苦手としている人も多いため、ポイントをおさえれば得点源にもできます。
非常にとっつきにくく、僕は一番嫌いな分野でした。法令上の制限が得意か不得意かで合格が左右される可能性もあるため、苦手意識のある方にとって踏ん張りどころとなる分野です。
4、その他の分野・税法
民法、宅建業法、法令上の制限のいずれにも該当しないものをその他の分野としてまとめて学習します。 細かい法律から幅広く出題される分野ですが、公示価格や不当景品類など、出題されるものがある程度は決まっています。 そのため、事前に頻出問題をおさえておけば高得点も狙うことも可能です。
なお、2問出題される税法は問題を予想しずらく、捨てる人も多いようです。 時間に余裕がないならともかく、最初から捨てるつもりでいくのはおすすめしません。 また、その他分野は勘で解ける問題もあったりするので、問題文の言い回しに慣れておくと、知らない問題でも正解を導けます。