宅建の追い込み期間はインプットとアウトプットのバランスが大切

直前期の学習法の見直しとアウトプットのバランス

学習を始めた最初期は知識も少ないわけですから、インプットばかりになるのは当然です。大まかに全体像を理解してから、アウトプットとして問題集に取り組むのがいいでしょう。

最初は極端に知識を詰め込み、その後一気に吐き出すつもりで繰り返し過去問を解く学習法はおすすめです。

ただし、試験直前期は合格をより確実にするために、インプットとアウトプットのバランスを見直す必要があります。追い込み期間ともなると1分1秒が惜しくなるものですから、今まで以上に効率的な学習が求められるわけです。

具体的にどのようなバランスで学習をすすめていけばいいのでしょうか。

まず、過去問や予想問題、本試験形式の模試などでアウトプットは最低限まかなえていると思います。試験当日までは「50問セットを1日1回する」など目標を決めておき、それを続けるようにしましょう。

直前期までに過去問への取り組み方が甘いと感じている場合は、1日に解く問題数を増やす必要があります。予想問題や本試験形式を一度もやっていない時もインプットはひとまずやめて、アウトプットの時間を増やすべきです。

問題集をインプットに活用する

一方、インプットはどの程度やればいいのでしょうか。

直前期なのですから、参考書を最初から読み直さないといけないほど知識が足りてない可能性は少ないと思います。なので、今までの学習で覚えたことの復習と新しい知識の吸収が主なインプットになります。

まず、覚えたことの復習はテキストのみですすめる必要はありません。先ほどお伝えしたアウトプットの過程で自然と復習ができるからです。

問題集を解いたら答え合わせを必ずすると思いますが、この時、正解した問題も含めた全ての選択肢の解説を一緒に確認していきます。これだけで、問題集によるアウトプットと復習も兼ねた知識の再確認が可能です。

新しい知識の吸収に関しても大きく変わりません。

過去問の繰り返しだけでは新しい問題には出会えないため、ここでは予想問題集を頼ります。直前期の予想問題集ならいくつか初見問題にめぐりあえるので、これを先ほどと同じやり方で解けばインプットもできます。

知らない問題を間違えても気にする必要は一切なく「より万全の準備ができた」とポジティブにとらえましょう。

また、予想問題集といっても1から10まで全て新鮮なことが書かれているわけではありませんから、復習も可能です。

徹底的に暗記のみをやるのも効果的

直前期のインプットとして効果的なのが、暗記項目をまとめて覚える方法です。

法令上の制限の各種数値や重要事項説明書、37条書面の記載事項といった、丸暗記で攻略する箇所だけを徹底的に学習します。

暗記項目は早い段階で覚えてもあとで忘れてしまうものですが、直前期に詰め込んでおけば記憶に新しい状態で本試験にのぞめます。

各問題集への取り組みでアウトプットとインプットを効率よくすすめ、暗記はまとめてする、これが直前期にオススメの学習法です。

参考書を余分に買ってきて、今使っているテキストには載っていない情報を探す必要などはありません。バランスも大事ですが、インプットのやり方の間違いに注意しましょう。