宅建の勉強は過去問の解き方を工夫するのが大事

テキスト終了後、いきなり過去問に挑戦し失敗

受験勉強を始めた当時、僕は宅建はおろか法律や不動産関係の知識も一切ありませんでした。当然、いきなり問題など解けるはずもないので、最初に本屋で購入した参考書(テキスト)を読み進めていきました。

最初の学習だったこともあり、意味不明な用語に何の話をしているのか混乱したり、1度読んでも理解できずにさっぱりなところが多かったです。

テキスト1週目は、言葉の意味を確認しながらゆっくりと時間をかけて一通り読みました。

学習の順番は参考書の構成にしたがって、権利関係→宅建業法→法令上の制限→その他の分野という順番です。何か特別な事情がない限り、順番は変えなくて大丈夫だと思います。

難解なところは、納得できなくても言葉の意味だけ理解してとりあえず読むだけ読んでいき、テキスト終了後からすぐに50問がセットになっている過去問題にチャレンジしました。

初めて過去問題を解いたときは、合格点どころか8点か9点くらいしかとれなかったです。参考書を一度読んだくらいではまったく理解できていないことを痛感した瞬間で、今でも「こういう勉強のやり方は失敗だったな」と感じています。

特に問題だったのが、答え合わせをして解説を確認する時に「そもそも問題なんだったっけ?」となってしまった点です。もちろん問題を確認しながら解説を読むだけで全てを理解できるほど甘くもありません。

法律の勉強に慣れないうちから無理して50問を一気に解いてもメリットはないに等しく、とても非効率的な学習法だったと思います。

参考書をもう一度手に取り、ひたすら知識を吸収

もう一度参考書に戻ってインプットの繰り返しです。一冊が500ページくらいのテキストだったので、読むのが嫌でした。問題がほとんど解けないとどうしようもないため、しばらくはただテキストを読むだけという時間の使い方です。

ただ、1回目と比べると読むのが早くなったのと、意味がわからない話もなんとなく理解できるようになりました。なので、これから始める方はアウトプットは最初は我慢して、参考書を最低2週は読んだほうが効率いいです。

僕もそうだったんですけど、最初に知識を詰めまくってから過去問をやれば、後でテキストを確認した時の理解もスムーズですし、苦手なところをかいつまんで学習できるので、ページ数の多い本を読む負担が少しだけラクになります。

最初に2週も読むのが苦痛かもしれませんが、モチベーションが高いうちにやっておくのがオススメです。

問題の取り組み方を変更

テキストが終わったら50問1セットの形式ではなく、分野別に別れている過去問を解くというやり方に変更して、アウトプットを開始しました。

1問解くごとに解説を読み、理解できたら次の問題へと進む方法です。問題を解く時に注意したのは、正解の選択肢を選ぶことではなく、4つの選択肢すべてに対して、「どういう理由で〇か×か」を考えました。

他の選択肢をみるまでもなく正解を導きだせるだけの実力があるなら、時間短縮もできませんしあまりいい方法ではないです。ただ、そうでない場合はこのやり方でひとつひとつの選択肢を〇×問題と考えて進めると、知識も増えますし考え方も養われていきます。

そういう方法でひたすら分野別過去問題を解いていき、ある程度実力がついてから50問セットの問題に時間を計ってチャレンジです。

50問セットの過去問題は過去5年分を1回ずつ解いた程度で、その代わりに分野別の過去問題は1つの問題を3~4回正解できるくらい繰り返し解きました。

1つの問題を何回正解するまで解くかは。事前に決めておくといいと思います。

こうすることで、いつまでも正解数が増えない問題は苦手、理解できていないと認識できます。さらにサクサク正解できる問題は最初に決めた正解数に達したら飛ばしていくので、解く問題数も徐々に減っていき、いくらかラクです。

予想問題に取り組んだのは試験直前の10月に入ってからです。2日~3日に1度解く程度のペースで予想問題よりも過去問に力を入れていました。

予想問題も直前は必要ですが、日頃の学習では自分で決めた正解数に達するまで分野ごとの過去問をしつこく解く方法がオススメです。