直前期に宅建の模試を受けるべき理由と無理な場合の代替案

試験直前に一度は模擬試験を受けておこう

資格スクールに通ったり講座を受講されている方は、直前期に模擬試験を受ける機会があると思います。カリキュラムにしたがってそのまま受ければ特に問題ありません。

模試を積極的に検討したほうがいいのは、独学で学習をすすめている方です。というのも、模試には1人で勉強をしているだけでは得られないメリットが多数あります。

1番は本試験を受けているような緊張感の中で初見問題にチャレンジできる点です。予想問題集の利用以外で、初見問題に取り組めるチャンスは模試しかないと思います。特に今年が初受験という方は、本番の雰囲気や過去問以外の出題パターンを知る目的で模試を利用するのがオススメです。

模試を受けるもう一つのメリットは、時間の感覚を覚えれる点にあります。

宅建の試験時間は2時間ですが、「この時間をどのように配分していくのか?」「実際に50問の問題を一通りやったらどうか?」という点を、模試を通じて知ることが可能です。過去問を1問ずつ解いているだけでは時間調整まで考慮するのは難しいですから、まとまった2時間をくれる模試は役立ちます。

万が一結果が悪かったとしても、「本番前に弱点を発見できた」とポジティブにとらえて本試験に備えることも可能です。逆に模試で高得点がとれても、あまり浮かれすぎないように注意しておきましょう。

模試を受けるデメリット

模試は直前の準備に頼もしいですが、デメリットもあります。

模試の雰囲気は本番と大きく変わりませんから、受けた後は勉強を続けるだけの体力が残っていないかもしれません。試験の直前期で自分は勉強したい部分があるのに、模試を受けたせいで勉強に手がつかず、学習ペースが遅れる可能性があります。

これは模試の大きなデメリットになるかもしれません。

また、模試を受けるにはお金が必要ですから、独学で淡々と続けた時より余計な費用も発生します。これもわずかではありますが、模試のデメリットと言えそうです。

最終的に受けるかどうかを決断するのは個人の自由ですが、1度は受けておくのをすすめます。

自分で模試っぽい雰囲気を作るのもあり

「模試をどうしても受けたくない」という頑固な方は、最低でも自分で模試のような雰囲気を作っておきましょう。

まず、一度も解いていない50問セットの問題集を用意して2時間の時間を計り開始します。途中でトイレに行ったりするのはNGとして、集中力が切れても休憩を挟んだりしてはいけません。携帯やスマフォの電源も落として、途中で邪魔が入らないようにしましょう。同居人がいる方はあらかじめ断りを入れておくといいかもしれません。

問題を全部解き終わってもすぐに答え合わせをはじめたりせずに、タイムアップまでは答案の見直しをしたりします。

終了時間になったらペンを置いて答え合わせをしていき、間違った問題の復習を始めるという流れで、一応模試っぽい感じにはなります。

他の受験生がいるわけではないので本番はおろか模試の雰囲気にもなりませんが、何もしないよりはやっておくのがオススメです。

時間の調整が上手にできればそれで問題ないので、一度はやっておきましょう。結果に一喜一憂してはいけない点は模試と変わりません。