試験の難易度と合格率
宅建試験は国家資格では入門的位置づけで、司法試験などよりも難易度は低めです。低めといっても決して簡単ではなく、数日、数週間程度の勉強では合格は厳しいです。
医療事務や簿記3級といった人気民間資格と比べると難しいので、そうした資格試験しか経験されていない方は大変に感じるかもしれません。ただし、超難関ではなく勉強さえすれば報われる試験なので、継続的な勉強を心がければ難易度自体は気にならないでしょう。
試験自体はマークシート形式の4択問題なので、同じくらいの難易度といわれている行政書士試験よりも簡単に思えます。(余談ですが、行政書士試験には記述問題もあります)
ただ、問題と選択肢で使われる言葉は、勉強を始めたばかりの人には難しく感じるかもしれません。僕も最初は意味不明すぎて問題文を読んでいるだけで頭が痛くなりました。それでも言葉の言い回しは学習していくうちに慣れていきます。
なお、合格率は例年15%程です。過去に20%を超える年もありましたが、12%という時もありました。おおよそ20万人の受験者数で、3万人ほどが合格されているようです。
宅建は特別な才能などなくても勉強さえすれば合格できる試験ですから、合格率や難易度よりも目標設定が重要だと思います。受験勉強を始めるにあたって決めておきたい目指す点数について以下で説明していきます。
宅建は超難関でもないが楽勝でもない資格試験
難易度や合格点を気にしない得点力が大事
宅建試験の合格基準となる点数は毎年変動します。つまり、「何点以上とった人はみんな合格!」というものではなく、受験者の平均得点から合格ラインが変わるというわけです。
いわゆる「受からせる試験」ではなく「落とす試験」なので、合格点が固定されている試験よりは難しいと考えられるかもしれません。
ですが、合格点や合格率を気にせずしっかりと得点できるように準備しておけば、さほど難易度を気にすることもなく合格は十分可能な試験です。もっとも重要となるのは、合格ラインに左右されない得点力を身につけることだと思います。
どういうことかというと、合格基準点が高くても低くても間違いなく受かっているだけの点数をとるということです。自分で基準点を勝手に決めて、日頃の学習でもその点数を取れるように学習していきます。
日頃の学習で意識しておく目指すべき点数
具体的に何点くらいの得点力をみにつけるかですが、まず、過去の合格点は34~35点が大半で、36点も何度かあります。(僕が受験した2010年の試験も36点が合格基準点でした。)
得点がどのくらい変動するかは予測しづらいと思うので、36点、可能ならば37点を目標に学習していくのがベターです。過去問や予想問題で常に37点をとれるようになれば、何かの間違いで過去に一度もない37点という基準点がでても合格できます。
毎年1点差に泣くという話も聞くので、目標は高めに設定しておくのが望ましいです。それでも決して全問正解しなければいけないわけではありませんから、合格ラインとして安心の37点を目指して学習をすすめていきましょう。
もちろん、それ以上の点数を設定してもいいと思います。40点平均ならかなり安心できます。