宅建試験本番でわからない問題が出題された時の3つの対処法

本試験でわからない問題が出題された時の対処法

過去問に何度も取り組んだり予想問題まで解いていれば、見たこともない問題というのはあまりないと思います。

ただ、「その他分野」は参考書でもカバーできないほど範囲が広いため、聞いたこともない言葉を見かけることがあります。

もちろん他3分野でも、法改正の影響などによる過去に例のない問題が出題される可能性は否定できません。

本試験でわからない問題に思わず固まった時は、以下3つの対応が基本です。

1、無駄に考えずに飛ばす

わからない問題には時間をかけずに飛ばすのが一番です。知識として知らない言葉はいくら考えてもわかるはずもありません。ニュアンスで想像できるケースもありますが、そこに時間をかけるのは全問題を一通り解答してからがいいでしょう。

飛ばしたところで何の解決にもならない気もしますが、いたずらに時間をとられないのが目的です。そのため、潔く次の問題に進むよう心がけましょう。


2、問題を冷静に読む

試験本番は緊張している場合が多く、本来の力を十分発揮できない可能性もありえます。過去に似たようなケースで取り組んだことがあり、実はわかる問題なのに混乱してしまう可能性もあるわけです。

わからない問題を見て焦った時は、深呼吸して気持ちを落ちつけましょう。そして再度、問題文と選択肢をよく読んで冷静になると、忘れていた原則や判例を思い出すかもしれません。


3、常識を考えて解く

問題の事例や言葉の定義を知らなくても解ける場合は意外とあります。特に「その他の分野」で通用する対処法で、常識的に考えればありえない選択肢をあぶりだす方法です。

正しい選択肢を選ぶ問題なら消去法に使えますし、間違った選択肢を選ぶ問題ならすぐに正解にたどりつけます。「常識を考えた解き方について」は過去問題を例にしながら以下で解説します。

冷静に考えれば知らなくても解ける問題の一例

まさ、しらす、山砂、段丘砂礫などの主として砂質土からなるのり面は
地表水による浸食には比較的強いため、簡易な排水施設の設置により安定を図ることが可能である。(平成13年第49問過去問題、選択肢(3)より抜粋)

上記は、間違いを選ぶ問題の正解の選択肢です。つまり、内容は間違っています。

どこが間違いかさえわかれば正解できるので、他の選択肢の内容を知らなくても正解可能です。言葉の意味を何も知らない時、どういう風に考えて間違いと判断すればいいのでしょうか。

言葉からイメージすると、砂質土というのは土か砂の種類?地表水は水?と考えられます。 砂質土は土の分類のひとつで地表水は陸地の水の総称ですが、正解を導くために言葉の意味を理解したり調べたりする必要はありません。(知識として知っておいても良いですけど・・・)

内容をシンプルに考えると、「地表水による浸食に砂質土が強い」=「砂は水に強い」と書かれています。一般常識として、「砂は水に流さる」=「砂は水に弱い」のはすぐにわかりますよね。スナスナの実だって水には負けるわけです。

以上のような流れでこの選択肢が間違いだと判断できます。そして、間違いを選ぶ問題ですから、他が正しいかを確認するまでもなくこの選択肢を選べば正解できます。

ほんの一例ですが、このような感じで常識的に考えて解ける問題は少なからずあります。知らない問題=無理と諦めずに、少し頭を柔らかくしてみるといい結果になるのではないでしょうか。

過去問題を解きながら「考えるクセ」を養うようにしていきましょう。