宅建試験本番では時間をフル活用するのが合否のわかれめ

受験時間はフル活用する

宅建の試験時間は2時間で、問題数は全50問です。全て選択式の問題で記述式の問題はないため、1問あたり2分30秒ほどの時間があたえられます。マークシートへの記入や全問解答後の確認時間の確保なども考えると、1問に使える時間はもっと短くなるかもしれません。

こうして考えると「勉強を始めたばかり」「まだ本試験の形式に慣れていない」といった場合には試験時間が短く感じるかもしれません。ですが、実際に勉強をすすめて得点力もある程度つき、さらに50問の形式にも慣れてくると、意外にも時間には余裕がでてきます。

僕自身も予想問題を解いている試験直前の段階では、1時間で全50問解けたりしました。僕が特別優れているわけでもないですし、時間の余裕は試験本番でも例外ではありません。

つまり、よほど勉強不足でない限りは早い人なら1時間、遅い人でも30分くらいは時間が残ります。ものすごく几帳面な性格でマークシートの●を超丁寧に塗りつぶす方でも、少なからず時間は残るはずです。

「早く終わったから完璧」「遅いからダメ」という話ではなく、この余った時間を最大限に活用できるかも合否の分かれ目になります。

全問解答後に余った時間をどう使う?

宅建は基本的に途中退室できない試験ですから、早くに終わったらついつい寝てしまう人もいるかもしれません。というか、実際に寝ている人はいました。

ですが、残された時間でできることは必ずあるはずです。

名前や受験番号の記入漏れ、マークミスといったケアレスミスの有無は最低限確認するかと思います。あるいは自己採点用に問題用紙に解答を記入していくのもいいでしょう。それらにプラスアルファでおすすめしたいのは、迷った問題を時間いっぱいまで考えることです。

全問選択式のため、記述問題のように「わからないから無回答」って事態はほぼないでしょう。ただ、時間が気になってガッツリ考えずにとりあえず解答した問題や、まったくわからなくて勘で答えた問題が少なからずあるはずです。

ひょっとしたら鉛筆を転がして答えた問題もあるかもしれません。(ないか)

そうした問題を、最後の最後「終了」の声がかかるまで徹底的に考えてみてください。最初に見たときには「ヤバイ・・・まったくわからん」となった問題だったとしても、しつこく考え続けることが記憶を呼び覚ましたり閃きを運んでくれたりします。

僕も試験開始まもなくよくわからなくて飛ばした問題が民法にあったので、残りの時間で必死に考えたりしていました。(結果的にその問題は正解できました)

完全にわからない問題は3問ほどでしたが、あまり自信がない問題はゴロゴロあったものです。それでもわずかに残された時間で各選択肢を順番に消去法で絞ったり、問題文の余白に図を書いたりしながら冷静に考えつづけました。

この諦めの悪さも合格には大切な要素だと思います。苦労しながら勉強してきた、1年に1回、たった2時間の試験を寝てしまうのはもったいないと感じませんか。

限られた時間のフル活用を心がけ、最後まで手を抜かないのも「合格をつかみ取る秘訣」です。