宅建の受験勉強期間中は睡眠を惜しんで学習すべき?

睡眠を惜しんで勉強すべき?

宅建試験に限らず「受験勉強は睡眠時間を削ってでもやらなきゃ!」と思う方もいますが、宅建では睡眠の確保が勉強よりも大切な場合もあります。

法律の勉強は基本的に「頭で考える問題」と「暗記項目」の2つに分かれていて、重要なのは「暗記項目」だけで解ける問題は圧倒的に少ない点です。言葉の定義などは暗記していることが前提で、さらにケースにおうじて「考えながら答えを導き出す問題」が大半になっています。

頭をフル回転させて考える問題は、眠たい目をこすりながらではとても理解できません。特に顕著なのは民法で、問題を読むだけでも睡魔が襲うようなものばかりですし、眠たいのを我慢して勉強しても考えるどころではなくなってしまうという場面も多々あります。

こんな調子で常に無理しながら学習を続けても、確保した勉強時間にたいして肝心の理解力がおろそかになり、あまり意味がないです。

「眠気を我慢して勉強時間をとらなければいけない」という気持ちはとても大事ですが、体が疲れているなら思い切って布団へダイブがいいのではないでしょうか。

眠い眠いと思いながらやる2時間よりもスッキリした頭で取り組む1時間の方がよほど有益な勉強ができると思います。

無理をしすぎないで時には英気を養う時間を作るのも、試験対策のひとつです。

スケジュールを組む重要性

宅建よりもっと難しい試験だとそんな悠長なことは言ってられないかもしれません。また、いつもいつも「眠いからまた明日」「今日はもういいや」では、いくらなんでも合格がドンドン遠ざかってしまいます。

だからこそ、事前に計画を立ててその日やるべきことを決めるのが大切です。そもそも勉強というのは、良くも悪くもその日の気分や体調にペースが左右されるものですから、「どんな状態でも最低限やること」は決めておくといいと思います。

特に、常に睡魔が付きまとってしまう方は最低限やることを事前に決めておき、それが済んだらその日は無理せずに寝て頭をスッキリさせると、勉強も長く続けやすいです。

調子が良い時に普段できない部分まで積極的に学習していき「本当にキツイ時は最低限決めたことだけやって休む」こうした工夫を取り入れてみてはいかがでしょうか。

そのためにもがむしゃらに頑張るだけでなく、一度は立ち止まって学習スタイルの見直しやスケジュール設定をやってみることをオススメします。

試験に備えてコンディションを整えるのも大事

普段の学習をする時の睡眠に関しては上記のとおりですが、試験前日はいつも以上に体調管理が重要です。

宅建試験は1年に1回しかありませんから、「寝坊して受験できない」なんて間違ってもやってはいけません。受験時間もお昼時なので「前日あまり寝てなくて集中できなかった」という事態も避けたいところです。

試験の前日は徹夜で勉強なんてするべきではないですし、するとしてもほどほどにしておきましょう。前日は何も勉強せずに身体を気遣うのみでもいいと思いますが、個人的な意見なのでどうするかはあなた次第です。

最低でも7時間ほど、可能なら8時間ほどたっぷり睡眠を確保しておくと、スッキリとした頭で本番にのぞむことができます。眠りが浅い方はアイマスクや耳栓をして深く寝るのもおすすめです。

どれだけ勉強してきても合格間違いなしの状態だったとしても、本試験で力を発揮できないと台無しですから、前日はコンディション調整を意識して過ごすようにしましょう。