宅建試験に独学で挑戦する人へのアドバイス

宅建に独学で挑戦する方へ

僕自身、宅建試験は独学+一発受験で合格しましたが、振り返ると「もっと効率よく勉強できたな」って思う部分が多々あります。なので、「もしも宅建を独学で勉強して受験し直すなら?」という仮定の元、知識0の状態からどうやって勉強を進めるのかお伝えしていきます。

「これから独学で挑戦する方へのアドバイス」なんて言うとえらそうですが、少しでも参考にしてもらえたら幸いです。

メインで使用する参考書と問題集の用意

何はともあれまずは参考書と問題集の用意です。初受験の方は何を使おうか迷うかもしれませんが、使うテキストは「らくらく宅建塾」に決まっています。

テキストは一冊余分に買いましたけど、まったく使えなくて失敗しました。はっきり言って他の参考書はいらないです。

問題集は同じシリーズの「過去問宅建塾」で揃えておきます。「民法」「宅建業法」「法令上の制限とその他」の3冊でひとまずOKです。

最初からテキスト1冊+問題集3冊は絶対用意しておいてください。本屋で「必要かな?使わないかも?」なんて考える時間がもったいないですから、まとめ買いで最低4冊は揃えておきましょう。

姉妹シリーズのテキストは、通勤や通学中に読みたい方には役立ちますが必須とはいえません。また、予想問題集も直前までは使わないので、慌てて用意する必要もないでしょう。

直前に慌てないよう学習計画を立てる

利用するテキストと問題集がそろったら、次にスクールや講座のカリキュラムに目を通して試験日までの具体的なスケジュールを確認します。資格スクールと同じペースで学習するのが目的ではなく、計画的に勉強するためです。独学の場合は講座のカリキュラムよりハイペースに設定しておけば、直前期にも余裕がでてきます。

本試験日から逆算してスケジュールを組んでもいいですが、何にどのくらい時間がかかるか見えないうちは余所の予定を参考にするのがオススメです。

なお、学習計画を立てる時は、「一日にやること」「一週間以内にやること」「1ヶ月後or3ヶ月後にやること」といった具合に、短期・長期で目標を決めておくといいでしょう。

こうすることで、たとえば「今日は賃貸借を勉強する」「10月に入る前までに過去問は終わっていて、そのまま予想問題を始める」という感じにその時やるべきことがハッキリわかり、独学でも迷わず勉強をすすめていけます。

計画の立て方に正解も不正解もありませんから、学習前の準備としてスケジュール作りをしておきましょう。

インプットとアウトプットの繰り返し

自分のスケジュール設定ができたら参考書を読むところからスタートしますが、最初はわけがわからないので「とりあえず読む」です。最低2週読み終わるまでは参考書を読みながらひたすらインプットです。

参考書を読み終わってある程度の理解ができたら50問セットの過去問ではなく、分野ごとに分かれている過去問題集に取り組みます。この段階では勉強時間や解いた問題数を気にする必要は一切ありません。

「問題で問われていること」「なぜ正解なのか」「この選択肢のどこが間違いなのか」といった点を深く理解することがより重要なポイントです。

やみくもに10年分の問題集を毎日解くだけでは理解するスピードが遅れてしまいます。ですから、問題を解く量や時間よりも、丁寧に一つ一つの論点を理解していくのが最初の課題となります。

最終的には2時間の受験時間を計って本試験形式で問題に取り組むべきですが、しばらくは本試験形式や予想問題の存在は忘れてください。分野別の過去問をしつこく解きまくるアウトプットと、知識の吸収のインプットが当面の学習の基本形です。

そして、分野ごとに過去問を繰り返し解く過程で、得点力が身についてから初めて時間を計っていきます。この時は50問形式の問題集を用意して本試験と同じように解くようにしましょう。

予想問題に関しては50問セットの問題を暗記するぐらい解くか、試験2週間前くらいまでは手をださないです。「暗記に必死になろう」ということではなくて、問題や選択肢を勝手に覚えてしまうくらい何度も解くという意味です。

分野ごとに分かれている過去問題の反復学習だけでも、40点~45点くらいの得点力はつくようになります。

独学で一発合格を狙うなら、以上の流れがベターなやり方だと思います。使うのもテキスト1冊と過去問3冊だけです。

苦手分野の克服予想問題集も追加で学習しておけば、本試験に自信満々でのぞめるのではないでしょうか。