宅建の次に狙う国家資格は行政書士試験がおすすめ

宅建取得後のさらなるステップアップにおすすめの資格は?

資格の勉強をする人は向上心が高く、スキルやキャリアアップを目的としているケースが多々ありますよね。宅建合格を目指す方も、「無事に取得したら、さらなるステップアップとして違う資格に挑戦してみたい」という場合が多いのではないでしょうか。

宅建に合格できるだけの力があるならば、不動産鑑定士や司法書士などを狙うのも不可能ではないですし、ジャンルは変わりますが、簿記1級のような難易度の高い民間資格に挑戦してみるのもいいと思います。

ただせっかく宅建を取得したのですから、学んだことが活かせて難易度も近い資格試験から始めるほうが効率的です。

中でもオススメしたいのが、宅建と同様に人気かつ知名度が高い資格である行政書士試験です。

行政書士試験は宅建と並ぶ国家資格の登竜門的存在で、難易度も宅建と同じくらいといえます。 「試験時間が宅建より1時間長い」「選択式問題の他に記述式問題がある」「宅建では学ばない会社法や行政法といった法律の勉強が必要」「試験は11月」などなど、違いもいくつかありますが、宅建で学んだことがそのまま通用する試験である点が大きなポイントです。

行政書士試験なら宅建で学んだことが活きる

行政書士試験も宅建と同じく民法が出題範囲になっています。民法そのものが非常に広範囲ですから、「宅建で民法をやれば行政書士では不要」とまではいきませんが、それでも内容が被る部分はたくさんあります。

具体的には、虚偽表示相続、親族関係や物権の変動など、です。

宅建で苦労した民法をまた勉強するのは大変とも思えますが、実際は民法に対する知識も増えていますし、考え方も理解できているので、0から始める人よりも圧倒的に有利に学習をすすめられます。

つまり、合格への最短コースがほぼ出来上がっている状態でスタートできるというわけです。

また、「宅建にはギリギリ合格できたけど民法の理解は不十分だった」という場合でも、復習可能な上に新しい知識の補完もできます。

さらに、宅建では学びきれなかった法律の学習もできるので、法のエキスパートを目指すなら宅建の後は行政書士試験を狙うのがスムーズです。

宅建試験終了直後の11月の試験を狙うならば事前に学習をしておく必要があります(同時受験で合格をする猛者もいます)が、次年度の試験なら期間に余裕もありますし、サボらなければ合格は確実と言ってもいいのではないでしょうか。

宅建という難しい試験で学んだことを活かし、覚えたことを忘れないためにも行政書士試験は狙いどころです。さらなる高みを目指す方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。